こんにちは、「Nihongoいちにのさん」です。
このブログでは、日本語学習者の人のために、日本語の文法などを説明しています。
今日の説明は、中級~上級レベルの人へ向けたものです。
実際の学習者からの質問をもとに、解説をしているので、参考にしてください。
「Nったら」
意味/機能:主題を表す「は」と同じ意味で使われる。
話者のNに対する非難・からかい・心配・親しみなどの感情表す。
(主題・・・文の話題になっているもののこと。たとえば①の場合は「うちの子」、④の場合は「田中さん」)
①うちの子ったら、ゲームしてばかりいるのよ!
②A:お母さんったら、どうしてわたしの服きてるのよ!?
B:…だってかわいかったんだもん。
④もうすぐエサの時間なのに、タロったら、どこ行っちゃったのかな?
⑤彼ったら、本当に優しいんですよ。
⑥×田中さんったら教師です。
⇒田中さんは教師です。OK
注意事項
・話し言葉で、硬い文章には使わない。
・相手に直接言える。例②
・例⑥のように、話者の感情のない、ただの事実には使えない。
「Nときたら」
意味/機能:主題を表す「は」と同じ意味で使われる。
話者の非難や不満の感情表す。
①最近の若者ときたら、敬語がきちんと使えない人も多い。
②うちの子ときたら、ゲームしてばかりいるのよ!
③木村さんときたら、会うたびに子どもの自慢話をしているよ。
④ ×A:お母さんときたら、どうしてわたしの服きてるのよ!?
B:…だってかわいかったんだもん。
⑤×彼ときたら、本当に優しいんですよ。
Nったらとの違い
・例④のように、相手に直接は使わない。
・普通は不満や非難の感情で用いられて、例⑤のように、親しみの感情では使わない。