AさえBば
👉意味/使い方
・AがBだったら(AがBという条件が実現すれば)、十分であって、他のことは小さいこと、必要ではない、問題ではない。
・~ばの後ろ(後件部分)には、毎回していること(例9)や、現実はそうではないこと(例10)が来ることもある。
👉文法
N+さえ+~ば/
N+でさえ+あれば、いれば
なA ~+でさえ+あれば
いA ~い×+くさえ+あれば
Vます+さえすれば/
Vて+さえ+いれば、あれば、おけば、くれれば
疑問詞+か+さえ+~ば/
普通体+かどうか+さえ+~ば
👉例文
1. 愛さえあれば、何もいらないなんて嘘だよ。
2. 私の息子は本当にケーキが好きだ。ケーキがありさえすれば、他の食べ物はいらないらしい。
3. パソコンを使えさえすれば、年齢は問いません。
4. 最近は電子レンジさえあれば食べられる冷凍食品があるから、とても便利な食べ物だ。
5. 子どもは元気でさえあれば、あまり勉強ができなくてもかまわない。
6. 「山田さんの恋人って性格悪いよね」「かわいくさえあれば、性格はどっちでもいいんじゃない」
7. 会議に何人来るかさえわかれば、必要な資料が準備できます。
8. 来月の旅行に行くかどうかさえ答えてくれればいいのに、まだ返事をしてくれない。
9. 田中さんは暇さえあれば、サーフィンをしに海へ行く。
10. 花粉症でさえなければ、春は一番好きな季節だ。
👉考察あれこれ
・接続がたくさんあって、どこまで学習者に教えるか迷う。
全部示したいところだけど、混乱する人も結構いると思う。
・「~ば」の部分は各品詞の条件形が来るが、「~なければ」という否定の形も来る。
ただし、接続で説明すると、ごちゃごちゃしすぎる。
・「N+でさえ」の形になるものは「NはNだ」の形になるもののようなので、「ば」は「あれば」か「いれば」になる。